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“いい大人”バイアスが外見磨きをストップ!? マンダムが「40代ミドル男性白書2023」を発表

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 春を迎え、薄着の季節がやってくる。5月の子どもの運動会を前にそろそろダイエットをしたり、外見磨きを考えたりする40代のお父さんも多いかもしれない。

 ミドル男性向け化粧品ブランド「ルシード」を展開するマンダム(大阪市)は、3月16日の「ミドル(316)の日」に、40代男性の内面やライフスタイルなどを調査した「40代ミドル男性白書2023」を同社ブランドサイトで公開した。

 同白書は、市場創造のために、ミドル男性の外見磨きに関する意識や価値観などを調査するもので、今回が5回目。調査は、1月6〜9日にインターネットで行われ、調査対象は全国の20〜69歳の男性(1030サンプル)と20〜49歳女性(618サンプル)。

40代ミドル男性「自分磨きについての考え方」
40代ミドル男性「自分磨きについての考え方」
40代ミドル男性「かっこいい男性像」
40代ミドル男性「かっこいい男性像」

 40代男性に「自分磨きについての考え方」について聞くと、「外見を磨くことが幸福な人生のために重要なことだと思う」が、前回調査(2021年)と比べ7.8%上昇した。また、「かっこいい男性像」についても、「色気のある(+4.9%)」、「身体能力が高い(+4.4%)」、「若々しい(+3.9%)」などの外見に関する項目が上昇した。

かっこいい自分でいること
かっこいい自分でいること

 また各世代に普段から「好きな格好をして、おしゃれを楽しみ、魅力的な自分でいたいと思うか」と問うと、「40代男性」が51.9%と最も高い数値となった。また、実際に「それができているか」と質問すると、「できない・あまりできない」と回答したのは「40代男性」(24.3%)が最多となり、40代男性は、おしゃれに関心があるものの「実際はできていない」という現状が浮き彫りになった。

40代ミドル男性「かっこよくできない理由」
40代ミドル男性「かっこよくできない理由」

 さらに「できていない」と回答した40代男性にその理由を聞くと、1位は「自分のためのお金がない」(50.8%)で、2位は「流行がわからず、どうしていいかわからない」(42.9%)だった。さらにその要因については、「金銭的な余裕」(65.1%)が最多で、このほか「自分の容姿に対する自信」(23.8%)、「若いころのような体型」(20.6%)など、加齢による外見の変化などを理由におしゃれや魅力的な自分でいることを諦めてしまった人も多いことが分かった。

40代ミドル男性「普段の振る舞い」
40代ミドル男性「普段の振る舞い」
40代ミドル男性「自己評価」
40代ミドル男性「自己評価」

 また40代男性の「普段の振る舞い」は、「不快感を与えない格好」(73.0%)が最多で、このほか「できるだけ失礼のない恰好」(68.3%)、「自分がしたい格好よりも、仕事にふさわしい格好」(65.1%)などが男性全体と比べて多くなった。さらに、年代別に「イケてない」と自己評価したのも、40代(70.4%)が最多となった。

 

かっこよくできないことの考察
かっこよくできないことの考察

 この結果について白書では、「家庭の父・夫として」「40代の大人として」などさまざまな役割のあるミドル男性が持ってしまう、「いい大人はこうあるべし」という“いい大人”バイアスが、自分らしくかっこよくしたい気持ちにストップをかけていると指摘している。

コロナ禍で気になった自分の身だしなみや美容意識
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40代ミドル男性「習慣的に使うことがあるもの
40代ミドル男性「習慣的に使うことがあるもの

 さらに40代男性が行うスキンケアでは「化粧水(25.2%)」は前回と比べて1.9%増で、「乳液(17.5%)」は3.9%増となり、スキンケアが徐々に利用拡大していることが分かった。また40代では「オンライン会議で自分の顔の映りが気になったことがある」のスコアが、前回20.4%から30.6%と10ポイント以上伸長したことから、オンライン会議の浸透は、スキンケア市場の拡大に゙影を与えていると同社は分析している。