まめ学

生きやすくなった移住女性たち 日本のジェンダーギャップを語る

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 日本のジェンダーギャップ指数は慢性的に低い。そこで、この指数が高い国々に移住した女性たちは実際どう感じているのか、「女性としての生きやすさの変化」などをたずねた調査(ロコタビ・東京)によると、移住した日本人女性の9割が「(移住後)生きやすくなった」と答えている。

 海外在住日本人の中で、アイスランド、アイルランド、スウェーデン、ドイツ、ニュージーランド、ノルウェー、フィンランドなど、ジェンダーギャップ指数が高い国に住む女性を対象に、3月16~23日に調査。日本での生活と比較して「女性としての生きやすさ(生きづらさ)」を質問したところ、「とても生きやすくなった」(58.1%)、「やや生きやすくなった」(30.2%)を合わせ、9割が移住後に生きやすくなったと回答。日本で生きづらさを感じた理由をたずねると、「職場や社会での男女平等の実現の遅れ」(65.1%)、続いて「出産や育児などでの女性のキャリアアップの阻害」(58.1%)、そして「婚活や結婚、出産へのプレッシャー」(53.4%)だった。

 もっとも日本については「他の国よりは変化が遅いけれど、若い世代と話しているとジェンダーギャップが減っていっているのは感じる」「都市部の若い世代に関してはジェンダー思想の強い人は少なくなってきているように感じる。女性だけでなく男性も“男らしさ”から解放され、個人を尊重できる社会になると良いなと感じる」など、前向きな意見もあった。(出展「ロコタビ調べ」)。