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「会社を辞めたいと思ったことがある」人が6割!? 就活に関する実態調査

会社を辞めたい理由

 就活戦線もここからますます本格化するが、就活をこれから行う人、就活を終えてまもなく入社する人は、どのような意識を持っているのだろうか? 「ABEMA」で新卒採用番組「キャリアドラフト」を放送している絆ホールディングス(東京)はこのほど、全国の就活生から社会人1年目までの男女500人を対象に、「就活事情調査」を実施。志望業界や企業選びで重視する点、就活における後悔、失敗談など、就活の実態を探った。

 調査対象500人の内訳は、2024年に就活中(就活する予定)の学生166人、すでに内定が決まっている学生166人、社会人1年目168人で、調査は2月16日~20日に行った。

 最初に全員を対象として、志望している(していた)業界について聞いたところ、男性は1位「メーカー」(36.8%)、2位「IT・通信」(20.0%)、3位「官公庁・公社・団体」(17.2%)、女性は1位「医療・福祉」(27.6%)、2位「メーカー」(20.0%)、3位「官公庁・公社・団体」(14.4%)だった。選び方について、福利厚生重視の「安定志向型」と個人のスキルアップを求める「上昇志向型」、そのどちらかと問うと、「安定志向」を選んだ人が79.6%と圧倒した。企業選びで重視するのは、「給料」(58.4%)「業務内容」(53.2%)「福利厚生」(40.0%)の順に多かった。

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 内定者と社会人1年目を対象に、就活中の後悔や失敗について調査すると、約6割の人が「後悔がある」(59.3%)と回答。3割以上が「大学生活を有意義に過ごすべきだった」(31.3%)としている。さらには「自己分析が不十分だった」(29.3%)や「業界を絞りすぎていた」(29.3%)といった後悔が多く、このあたりこれから就活に臨む人はよく考えてみよう。

就活の後悔

 他方、社会人1年目を対象に、今の会社に入社して後悔があったかを聞くと、「後悔がある」が66.1%と3人に2人が悔いていることがあるとか。後悔した理由で最も多いのは「給料が少ない」(34.2%)だった。このほか、「残業が多い」(29.7%)「業務内容がイメージと違った」(21.6%)などが目立つ。そして、入社後にギャップを感じている人が多いのだが、会社を辞めたいと思ったことがあるかとの質問では、「とてもある」(22.0%)と「ある」(35.7%)の合計が6割近くになる衝撃の結果になった。その理由としては男女ともに「給料が少ない」(男性40.5%、女性34.5%)が最も多い。

入社した後悔