調理をする際、スマートフォンを手元に置いて、YouTubeでレシピ動画を見ながら作る人やSNSを参考に新しい料理にチャレンジする人も多い。
2023年のTikTokトレンド大賞グルメ&ヒットアイテム部門には「炊飯器レシピ」がランクインした。炊飯器一つで簡単に料理を作っている様子が、SNS映えもするために閲覧数が多く大流行している。
しかし実は、調理機能付きではない炊飯器で炊飯以外の調理をすることはNGだと知っていただろうか?
タイガー魔法瓶(大阪府門真市)によると、調理機能が付いていない炊飯器を炊飯以外の用途で使用すると、さまざまな危険があると注意喚起している。
調理コースが搭載されていない炊飯器は、ご飯を炊く機能に特化しているので、吸水から昇温、炊き上げ、蒸らしという炊飯の工程で、中の水が蒸発するまでグツグツ煮込む構造になっている。そのため、基準と異なる水の量や材料を入れると、水が早く蒸発してしまい、内なべが焦げる恐れがあるほか、圧力式の炊飯器では炊く時にかかる圧力で、中の材料が調圧孔をふさいでしまい、内圧が高くなって中身が吹き出す危険性もあるという。
また、調理メニューが搭載されている炊飯器でも、ポリ袋を使っての湯煎、多量の油の投入、とろみをつけたもの、練り物や豆類など膨張しやすい食材や葉物野菜はNGとされている。
同社のホームページでは、具材を入れて「調理」キーを押すだけで、手軽においしい料理が作れる調理機能付き炊飯器を使用したレシピ集を紹介している。