周囲を見回せば、みんなが持っているかばんの形はいろいろ。そういえば通勤にもリュック型の背負うかばんを持つ人が少なくない。東京藝術大学 美術学部 デザイン科が世界のカバン博物館(エース・東京)で3月9日まで開催している『2024 モチハコブカタチ展 ~Goodbye Rucksack~』のテーマは、「Goodbye Rucksack(グッバイ・リュックサック)」だ。
同大のデザイン科1年生45人が制作した作品を展示する成果展。ビジネスシーンにおいても定番になりつつあるリュックサックの機能性は、紀元前のアイスマンの使用にまでさかのぼることができる根源性を持つという。展覧会では「なぜ現代人はリュックサックを背負うのか?」という問題提起をしたうえで、「グッバイ リュックサック」をテーマに掲げ、次世代のモチハコブカタチを提案するもの。誰もが手放せないリュックサックをあえて“野暮”なものと位置付け、その対極にある“粋”なデザインを学生たちが考えた(長濱雅彦美術学部デザイン科教授)という。未来のクリエーターたちがリュックサックのその先に見たのは、どんな形のかばんだろう? 入館料は無料。