カルチャー

うさぎとカメの速さの差はどれくらい? 童話を入り口に科学に親しむ

 「3びきのこぶたが、もしもみんなで一つの家をつくったら?」。こういう分野をまたいだ思考は大人でも面白いが、これは小学校低学年からの読みもの。童話を入り口に科学に親しめる、『かがくでなぞとき どうわのふしぎ50』(川村康文・小林尚美・北川チハル著、世界文化ホールディングス、税込み2200円)が発売された。sub1

 

 わら、木、レンガ。それぞれの長所を生かした家を造るにはどうしたらいいだろう。「ジャックと豆の木」のつるは、富士山より高かった? 「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家を実際に造るとしたら? 「大きなかぶ」はどれくらい重かったの? 「うさぎとカメ」の速さはどれくらい差があったの?など、童話を科学の目で読み解くと違った面白さが見えてくる。想像するだけでも楽しい不思議からちょっと難しい算数のなぞまで、豊富な写真とイラストで視覚的にも理解しやすくできている。main