ビジネス

将来起業したいと考える新社会人にとって大事なこと

将来起業したいと考える新社会人にとって大事なこと 画像1

将来、起業することを見据えて就職する人が増えているのか、入社1年目、2年目の新社会人の方が、私の運営する起業18フォーラムにご参加いただくケースも増えてきました。

もし、本当に将来起業をしたいと考えているのでしたら、プログラミングや語学、映像の専門スキル、あるいは、有名人(インフルエンサー)とのコネクションが作れる企業やメディアに入り込むなど、起業を念頭に入れた働き方を戦略に考えると有利に進むでしょう。

今回のコラムでは、そろそろ研修期間が終わりを迎える、2022年の4月に新社会人となった皆さまに、「もし将来、起業したいなら、会社員時代をこう過ごそう」というテーマでお話してみたいと思います。

最初に待ち構えている壁は?

業界や職種によっても異なりますが、今の時代は、対面とオンラインの両方でのコミュニケーションが求められます。マスク着用による表情の読み取りづらさ、パネル越しの会話の聞き取りづらさ、伝える側も受け取る側も情報量が激減する中で、円滑なコミュニケーションを図り、社内、社外で関係性を築いていかなくてはなりません。

新社会人がとにかくやるべきこと

初めて営業職になった人のキャリアを支援する「逆転営業アカデミー(愛知県名古屋市)」の木村まもる氏によれば、新社会人は、今後のキャリアを順調に積み上げるためにも、今、研修終了直後の3つの所作が大切になると言います。将来起業したいのなら特に、今は、社会人としての基礎を身に付ける絶好のタイミングです。

◆人の話を聴くバランス感覚
木村さんによれば、1つ目に大事なことは傾聴力。「自分の意見を言え」と要求する先輩社員は多いですが、自分の意見ばかり言っていれば、あっという間に信頼を失うのも事実。一方的に主張するのではなく、人の話に丁寧に耳を傾けること。人の気持ちをスケッチブックに絵を描くように聴き、話し手と同じ感覚を掴むのがコツなのだそう。

◆違和感に慣れてしまう前に質問する
2つ目は課題発見力。「なぜ、こんな非効率なことをしているのだろう?」「どうして、直接やりとりしないのだろう?」組織は、矛盾と理不尽、非効率なことで溢れています。「ここではこれがルール」、それも確かにそうですが、大人の所作に慣れてしまう前に、疑問を質問してみるのもいいでしょう。もちろん、否定から入れば人間関係に影響してしまいますので、言い方には注意ですね。

◆日々の振り返りで成長する
3つ目は振り返り。新しい仕事での失敗はつきものです。そこで凹んでしまうのは誰でも一緒。ですが、そこで自分と向き合い、同じ失敗をしないようにしていけば、明日からの未来は明るいものになっていきます。ひとりよがりで自己変革しない社員は、起業どころではなく、社会人としても淘汰されてしまいます。

起業を見据えてチャレンジしよう!

2022年の新社会人は〝タイムパフォーマンス志向〟であり、SDGsに興味を持つ世代なのだそうです。起業を目指すならもちろん、持続的な成長、チャレンジが必要になります。社会人になれば、日々の仕事はひとつ間違えば思考停止のルーティーンにもなり、逆に、成長意欲ひとつで想像を超す価値ある時間、体験の連続に変わります。

希望ある未来は、私たち一人ひとりの自覚次第ですね。

インタビュー協力:
逆転営業アカデミー 木村まもる氏
https://gyakuten-eigyou.com/

<筆者略歴>

将来起業したいと考える新社会人にとって大事なこと 画像2

新井 一:起業コンサルタント 1996年 23歳で会社員のまま起業
2007年 起業支援を本格スタート(現・起業18フォーラム)

新井 一:起業コンサルタント

(新井 一:起業コンサルタント)

<関連記事>

「18歳成人」への引き下げが起業に与える影響と可能性

花見のスタイルが多様化⁈ 花見と学生起業を考える

大学生が在学中に起業するメリットとは? 環境のよさを活かし成功をつかもう


jijico_logo

JIJICO
JIJICOでは、弁護士、公認会計士、税理士、社労士、医師、ファイナンシャルプランナー、心理カウンセラーなどの専門家が話題のニュースを独自の視点で徹底解説。メールアドレスの登録だけで編集部厳選のピックアップ記事が配信されます(無料)。