一方、日本映画は相変わらずアニメが主流の中にあって、ここ数年同様、『福田村事件』など、“小さな問題作”が多かったと思う。そんな中、大作『ゴジラ-1.0』が異彩を放ち、リーアム・ニーソン同様、『ファミリア』『銀河鉄道の父』『PERFECT DAYS』(カンヌ映画祭男優賞受賞)と主演作が続いた役所広司の活躍が目立った。
日本映画
1.『ゴジラ-1.0』“戦争とゴジラ”に回帰した
2.『PERFECT DAYS』役所広司が演技力と表現力の高さを示す
3.『愛にイナズマ』カメラを回すという行為をひたすら見せる
4.『銀平町シネマブルース』全編に映画や映画館に対する愛があふれる
5.『アンダーカレント』うそとまことの境界を描いた心理ミステリー
6.『ロストケア』介護に関する問題を提起した社会派ミステリー
7.『渇水』生田斗真が意外性のある名演を見せる
8.『正欲』共感を呼ぶ傑作か? 目を背けたくなる問題作か?
9.『怪物』謎解きミステリー仕立てで引っ張る
10.『BAD LANDS バッド・ランズ』大阪を舞台にしたピカレスクロマン
(田中雄二)