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【スズキナオの高知LOVERインタビュー】第1回 高知が好きすぎて高知本を2冊作ってしまった 大阪の編集者の3冊目の取材で高知に

 まずは乾杯して作戦会議を、と、「ひろめ市場」へ向かう。「ひろめ市場」は広い敷地内に鮮魚店や精肉店、飲食店などが立ち並ぶ複合商業施設で、あちこちで買った飲み物や食べ物を場内のテーブル席に座って、フードコートのように味わうこともできる。ちくわにきゅうりを詰めて輪切りにした高知名物「ちくきゅう」をつまみに、生ビールを飲む。まだ10時台。ひろめ市場は高知市内では貴重な昼(というか朝)飲みスポットなのだ。

「ひろめ市場」で朝からちくきゅうと生ビール

 ひろめ市場周辺の商店街を少し散策。藤本さん、竹田さんの二人がおすすめしてくれた「松岡かまぼこ店」でごぼうの入った練り物を買って食べる。

高知の台所といわれる大橋通りの名店「松岡かまぼこ店」にも立ち寄った

 ひろめ市場でのんびりした後、取材先として藤本さんがピックアップしてくれていた「おばんざい日日。」というお店へ。高知は酒好き県のイメージだが、明るいうちから飲める店は案外少ないそうで、そんな状況に一石を投じるべくオープンしたのがこの「おばんざい日日。」なのである。ご自身もお酒が好きで、特に総菜をおつまみにして飲むのが好きだという店主・西谷昌代さんが日替わりで作る料理に高知の地酒や柑橘サワーを合わせていただくことができる。

日替わり総菜から好きなものを3種盛り/5種盛りにしてもらうこともできる「おばんざい日日。」

 ここでずっと飲んでいたいと思いつつ、「次の店もいいんですよ!」と藤本さんの教えてくれた「大衆酒場 Day&Sea」へと歩く。店主のなえだガタリさんは大阪出身で、高知の酒場の楽しさに魅入られて移住してきたそう。おしゃれで落ち着いた雰囲気の店内に、不思議な響きの電子音が流れ、心地よく酔える店。おつまみは創意工夫に満ちている。その時々のアイデアで作られる「ネタ奴」を注文すると、この日はからしが塗られたピリ辛な豆腐で、グイグイお酒が進んだ。

「大衆酒場 Day&Sea」の「ネタ奴」