―演じる上で大変だったことは?
長妻 歩き方。僕は、普段は横断歩道の白い部分しか踏まないような歩き方なので(笑)、しぐさに素が出てしまって。あと、カメラの画角は決まっているので、僕の俊敏性がマイナスに働いてしまうことは多かったです。
岡本 「動かないで!」ってよく言われていたよね?
長妻 そう、奏音が転びそうになったところをパッと支えるシーンでも、「大丈夫?」って言いながら(激しくサッと動いて)画面から一瞬消えちゃう、みたいな。しぐさには苦戦しましたね。
岡本 大人っぽいしぐさがね。
長妻 難しかったですね。でもおかげで、普段は時計をしないんですけど、いつでも時間をチェックできるしぐさが身に付きました!
岡本 大変だったところは、奏音のような強い女性が、目の前にイケメン社長が現れたときに、どこまで素直にニヤけていいものか、喜んでいいものか、もう少し突っぱねるのか。そのバランスは監督と細かく相談しながらやっていました。そこは大変でしたけど、面白かったです。あとはもう、長妻さんのこういうところに笑わないようにするのが大変でした! 撮影中もずっとこんな感じだったので(笑)。
長妻 ハハハ! 何回か笑ってましたけどね? 後半は、僕は笑わせることしか考えてなかったので(笑)。