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竹中直人「ニック・フューリーというよりも別のキャラクターになったような気になった」ドラマ「シークレット・インベージョン」【インタビュー】

―竹中さんのイメージする声と監督からの指示が違った時はどのように声の方向性を決めますか。

 『イノセンス』(1995年公開)の時、まずは自分がイメージした、かすれ声を出してみました。すると押井守監督から「竹中さんの声のままで」と指示がありました。でも自分の中ではこのキャラクターならかすれ声のイメージだったんです。一度映像と合わせて監督に聞いて頂きました。すると押井監督が「そっちでいきましょう」と言ってくださった。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(2009年公開)に出演させていただいた時は尾田(栄一郎)先生に「もっとがんがんにテンション上げちゃってください!」と言われたことがあります。

―今作のヴィラン、クラヴィクの印象はいかがですか。

 かっこいいですよね! クール! ゾクっとする魅力があります。やっぱり悪役に魅力がないと作品が面白くならない。それに今回は一体誰を信じていいかわからないままずっと緊張感を抱えたまま物語が進行して行きます。毎回息を止めてみるような世界です。

―まさに「まばたきできない」作品ですね。

 はい。テレビドラマはリラックスして見るものと思ったら大間違いですね。見終わるたび、集中しすぎて「あぁ疲れた…」となんとも言えない充実感もあります。全6話で終わってしまうのが残念でなりません。

―最後にコメントをお願いします。

 見る側にとてつもない緊張感を与えるドラマだと思います。先の展開が全く読めない。「不安」という言葉が魅力的に感じるドラマはいまだかつてなかったと思います!

 毎回息もできず、よそ見さえできない展開をどうか楽しんで下さいね!!

竹中直人 (C)エンタメOVO

 

(取材・撮影 丸山有咲)