現在放送中のドラマ「ゴーストヤンキー」。本作は、陸上選手の夢を絶たれ、人生に絶望した少年・風町トゲルが、ひと癖もふた癖もある“幽霊の昭和ヤンキー”集団「わんぱく団」と出会い、人生が大きく変わっていくオリジナルストーリー。霊界で起こる不思議な騒動に巻き込まれながらも、仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら乗り越えていく、熱くてクスッと笑える物語だ。
本作で主人公の風町トゲルを演じる柏木悠(超特急)と、昭和のヤンキー・千葉丈助/バーチ役の石川凌雅と富野吾郎役の福澤侑が取材に応じ、ドラマの見どころや“昭和ヤンキー”の印象、昭和・平成・令和の中で好きな時代などを語ってくれた。
-本作で皆さんが演じている役柄の魅力と、演じるうえで気を付けたことを教えてください。
柏木 僕が演じたトゲルは陸上を頑張っている中でけがをして挫折した役なので、その感情の起伏を見せられたらいいなと思いました。登場人物の中では僕だけが令和の人なので、昭和のヤンキーには「SNS映え」という言葉が通じないなど、ギャップを感じるシーンでは、僕もリアルな反応を届けたかったので、昭和の情報をあえて入れないように気を付けました。
石川 バーチは男気があって、背中で見せていくタイプのキャラクターです。最初は「わんぱく団」の敵チームとして登場するのですが、実はそれは「わんぱく団」のことを思って取った行動だったので、外側はクールですが、中はホットというギャップを出せるように意識しました。
福澤 吾郎は自分が間違っていても意見をしっかりと伝えたり、ストレートに気持ちをぶつけるタイプなので、そこが魅力だなと思います。自分が前に出るばかりではなくて、バーチや自分が認めた奴の背中を押せるところが人間味があって、僕が好きなところです。
-撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。
柏木 大変なスケジュールの中、明るくて温かい現場でした。楽屋の過ごし方も、それぞれが個人の時間も大事にしつつ、ふざけ合ったりもして楽しく撮影できました。
石川 皆さんが差し入れしてくれて、現場においしいジュースやスイーツ、カレーなどがあったので、ご飯の話で盛り上がりました。初日は柏木くんが一口サイズのおしゃれなかまぼこを差し入れしてくれて、すごくセンスを感じて、本当にありがとうと感謝を伝えました(笑)。
-本作でも描かれている“昭和のヤンキー”は、皆さんから見て、ビジュアルや内面的なことも含めて、どのように映りましたか。
福澤 おしゃれだなと思います。今の時代はツッパリはいませんが、SNSがはやっているので、けんか一つにしても匿名で悪口を書いたり、そういうのはちょっと嫌ですよね。昔はムカついたら「面と向かって話をしようや」と言ってけんかしていたと思うので、今はぜいたくなものや便利なものは増えましたが、昔の生き方を見ると捨てたもんじゃないな、いい時代だったんだろうなと思います。
-見た目も“おしゃれ”に感じているのですね。
福澤 はい、見た目もおしゃれですし、今やると渋いなと思います。とはいえ僕らが急にリーゼントにして「ヨロシク!」と言い出したらおかしいので、実際にはできないのですが(笑)、昭和の世界観がレトロで好きなので、この作品でそれを感じられたなと思います。
柏木 僕も本当にそう思います。昭和のヤンキーは渋みがありますよね。