カルチャー

海洋ゴミを再利用して作られた服を展示 大阪「海遊館」リニューアル工事前の空の水槽で

大阪・海遊館が、5月12日〜14日の3日間限定で、海洋ゴミを再利用して作られた服を展示する「サンゴショーウィンドウ」を開催した。世界最大級のサンゴ礁の海を再現した「グレート・バリア・リーフ」水槽は奥行きが浅く縦に長くて、カラフルな衣装を纏ったマネキンが立ち並ぶ様子は、まるでショーウインドウだ。
今回の展示企画は、1990年の開館以来初めてとなる水槽の大改修にあたり、「何か意義のあることをしたい」という職員たちの思いから実現した。企画に携わった経営企画チームの花谷元さんは、「ファッションブランドの海洋保全の取り組みを応援できないかということで、唯一無二の場を提供することになった」と経緯を説明した。
廃魚網を原材料の一部としてリサイクルし、洋服のホックやバッグの生地などの素材を作っているモリト株式会社は、展示に参加したファッションブランドの一つ。同社の藤原まゆみさんは、「魚を獲る網は厄介なゴミという扱いだったが、漁師が使い終わったもの回収して、服に使える素材にする流れを作っている」と自社の取り組みを紹介した。
「サンゴショーウィンドウ」の開催直前には、水槽の水抜きが行われた。立ち会った海遊館広報チームの松村将太さんによると、「取り残された生き物たちがいないか、飼育員がプカプカ浮かんでチェックしながら、徐々に水抜きが進んでいった」。中にいた生き物は、「他の展示水槽だったり、バックヤードの予備水槽に移動している」という。
33年間の展示で色褪せた「グレート・バリア・リーフ」水槽のリニューアルについては、「現地を調査し、実際の環境や色合いを再現していく」と花谷さん。色鮮やかなサンゴ礁の水槽と再会できるのは、2024年9月の予定だ。