住宅部材の国産材比率向上を目的に住友林業(東京都千代田区)、恒栄資材(東京都渋谷区)、和田木材(福島県いわき市)の3社が2023年11月に設立した木環の杜(こわのもり、いわき市)は、いわき市内の四倉中核工業団地に工場を新設し、26年3月から稼働するとこのほど発表した。
新工場はスギを主体とした国産材を製材・加工し、主にツーバイフォー(2×4)住宅で使う「構造用製材」(ディメンション材)を製造するという。年間原木投入量は11万立方メートルを目指す。国産材の活用を促進し、地域の持続可能な森林経営、木材市場の活性化を目指す。
木環の杜はいわき市の恒栄資材湯本工場を24年4月に譲り受け、湯本工場として運営。それまでの輸入木材を利用した集成材だけでなく、国産材の集成材の生産も計画しているという。
住友林業は「国内の新設住宅着工数が減少傾向にある中で、国産材使用比率を高め国産原木の需要量を一定量保ち、安定的に構造材を供給する体制を構築する」としている。