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「それでも、能登を諦めない。」 能登復興リーダーからのメッセージ映像を公開

 被災地メディア「MuTube –被災地と未災地をよくするメディア-」(Mutubi・金沢市)は、能登半島地震の発生から1年を迎えるに当たり、映像「それでも、能登を諦めない。<熱きリーダー編>」を1月1日に公開した。

 映像には、能登の復興に向けて奔走する10人の熱きリーダーが登場。この1年を振り返っての苦悩や葛藤、復旧・復興において抱える課題、新たな未来を作る喜びなどを赤裸々に語っている。能登半島の魅力的な里山里海の風景や復興にむけて着実に前進してきた歩み、これまでの取材において撮りためた被災者の声を盛り込んだ、現地メディアならではのコンテンツを配信する。

能登半島地震では、災害関連死を含め、500人超が命を落とした。発災後に「能登には来ないで」というメッセージが広く拡散されたことにより、地震から数カ月が経っても、被災地の閑散とした状況や人手不足が指摘されてきた。地震に折り重なるようにして昨年9月21日に発生した奥能登豪雨は、復興に向かって前向きに取り組んできた被災者の心を打ちのめす二重災害となった。震災前から「消滅可能性都市」とされる過疎地域で、若い世帯の流出や人口減少にも拍車がかかる中、能登の復興に多くの人員や税金が投じられることへ辛辣(しんらつ)なコメントが浴びせられることもあったという。

映像では、そのような多くの険しい条件が重なってもなお、この地を選び、新しい未来への闘志を燃やすリーダーたちのメッセージを紡いでいる。彼ら一人一人の挑戦の根底にある「能登を諦めない」という気概を、能登半島地震の発生から1年の節目に届ける。

 「MuTube −被災地と未災地をよくするメディア−」は、能登半島地震を機に開設された。地震発生の3日後から現地入りし、能登に住み込みさまざまな支援活動をする傍ら、被災者500人以上への取材を実施。スポットライトが当たらない地域や人、テーマを中心とした映像コンテンツを制作・発信してきた。「被災地と未災地をよくする」を使命とし、mutual(相互的)でサステナブルな社会基盤の強化を目指している。