カルチャー

グランプリはサントリーホールディングスの「青空みたいな星で。」篇 「交通広告グランプリ 2022」受賞作品が決定

グランプリを受賞したサントリーホールディングスコミュニケーションデザイン本部の水口洋二副本部長(右)とジェイアール東日本企画代表取締役社長の赤石良治氏(左)。
グランプリを受賞したサントリーホールディングスコミュニケーションデザイン本部の水口洋二副本部長(右)とジェイアール東日本企画代表取締役社長の赤石良治氏(左)。

 ジェイアール東日本企画(東京)が主催する「交通広告グランプリ 2022」の贈賞式が7月29日にホテルメトロポリタン池袋(東京都豊島区)で開催された。交通広告グランプリは、ジェイアール東日本が販売・管理を行い、2021年4月〜2022年3月に掲出した交通広告の中から優秀賞を選定するもので、今年は1,566点の審査作品の中から、サントリーホールディングスの「『青空みたいな星で。』篇」が最高賞のグランプリを受賞した。 グランプリに輝いたサントリーホールディングスの受賞作は、コーヒー飲料BOSSの動画広告。JR新宿駅構内にある長さ45.6メートルのデジタルサイネージ「新宿ウォール456」とその対面にあるJ・ADビジョンで掲出された、圧倒的なスケールとジャック感の作品。 BOSSの動画は、シリーズ16年目を迎えるハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズさん扮(ふん)する宇宙人ジョーンズが過去の名場面とともに、働く人に2021年を締めくくる特別メッセージを送るという内容。

グランプリ受賞したサントリーホールディングス「『青空みたいな星で。』篇」。
グランプリ受賞したサントリーホールディングス「『青空みたいな星で。』篇」。

 授賞式に登壇したサントリーホールディングスコミュニケーションデザイン本部の水口洋二副本部長は「全ての働く人に勇気を与える、そういったメッセージを込めて作りました。これからも世の中を明るく元気にする広告を作りたい」と受賞の弁を述べた。

 また、審査講評をした審査員の川口清勝氏(アートディレクター)は、「グランプリは審査員の満場一致で決定しました。一つ一つ作っているクオリティーというのはもちろんですが、そこからまとめ上げてもう一度ワンプッシュされるのは納得感があった」とコメントした。 また今年の交通広告グランプリは、「デジタルメディア部門」「車両メディア部門」「駅メディア部門」「駅サインボード部門」のほか、新たに「空間プロデュース部門」と「メディアプロモーション部門」が新設された。各部門の最優秀部門賞とJR東日本賞は以下の通り。

・デジタルメディア部門:朝日放送テレビ株式会社「M-1グランプリ 2021プロモーション」

・車両デジタルメディア部門:大塚製薬株式会社「POCARI SWEAT 手をのばそうよ。届くから」

・駅メディア部門:ラフォーレ原宿「LAFORET GRAND BAZAR SUMMER 2021 /LAFORET GRAND BAZAR WINTER 2022」

・駅サインボード部門:株式会社パルコ「パルコ・プロデュース2021 『Birdland』」

・空間プロデュース部門:株式会社講談社「進撃の巨人」

・メディアプロモーション部門:株式会社集英社「ただいま!『こち亀』亀有駅ジャック」

・JR東日本賞:秋田県「サキホコレ」

 「交通広告グランプリ」は、東京近郊の国鉄・私鉄・都電内のポスターから優秀作品を選ぶ「秀作車内ポスター展」(1956年)や「国鉄広告展」「新幹線広告展」を段階的に統合し、1989年にジェイアール東日本企画主催の「JR東日本ポスターグランプリ」がスタート。2006年には、つくばエクスプレス・りんかい線・ゆりかもめ・JR貨物・しなの鉄道内のポスターも審査対象とし、名称を「交通広告グランプリ」としている。