カルチャー

動画クリエーター・瀬戸弘司さんが「楽器店大賞」プレーヤー特別部門で受賞 楽器店員と一般投票で選ぶ“今年楽器の楽しさを伝えてくれた人”

プレーヤー部門の受賞者たち
プレーヤー部門の受賞者たち

 「楽器の素晴らしさをもっと世の中に広めたい」「楽器を始める人を一人でも多くつくりたい」との願いから企画開催された「楽器店大賞 2022」の授賞式が10月18日、東京都内で行われた。楽器店大賞2022運営委員会(廣瀬利明委員長)主催、ヤマハミュージックジャパン共催。

 昨年から始まった楽器店大賞。今年は、6月24日にスタートした全国の楽器店員による投票と、8月10日にスタートした一般投票で、「商品部門」「プレーヤー部門」の各賞を決定した。表彰式の冒頭、廣瀬委員長は、「アクティブに楽器を演奏する人口は10人に1人といわれている。コロナ禍で一時的に楽器演奏への需要が増えたが、まだまだ多くの方に楽器の魅力を伝えたい。音楽には元気や勇気を与え、悲しい時には心に寄り添ってくれる力がある。今日の授賞式を通し、音楽を奏でる素晴らしい楽器やプレーヤーの方々のことをより広く知っていただきたい」と話した。

 「商品部門」の中の「話題の楽器部門」では、「KAWAI ミニピアノ」が大賞を受賞。32鍵のグランドピアノ型ミニピアノで、“子どものための初めてのピアノ”として1985年に発売。音程の正確さ、弾きやすさ、高いデザイン性を持ち、子どもだけでなく大人まで親しまれている。また、各部門の大賞には、「ピアノ部門」Yamaha CFX、「ギター/ベース部門」Yamaha STORIA I / II / III、

 「打楽器部門」Roland V-Drums TD-17 Series、「金管楽器部門」Bach Stradivarius トランペット 180ML37SP、「木管楽器部門」SELMER Paris アルトサクソフォン シュプレーム、「シンセ・電子楽器部門」Roland Digital Wind Instrument Aerophone Series、「音楽制作・配信機器部門」Yamaha AG シリーズが選ばれた。

商品部門で受賞した楽器が並んだ会場
商品部門で受賞した楽器が並んだ会場

 「プレーヤー部門」の「特別部門」で使用楽器区分を問わず“今年楽器の楽しさを伝えてくれたプレーヤー”に輝いたのは、動画クリエーター・瀬戸弘司さん。瀬戸さんは、「プロのミュージシャンでも楽器を演奏する腕前も無く、楽器を愛する商品ユーチューバーである私が、このような素晴らしい賞を頂けた。来年ここにいるのは、この授賞式の生配信を見ているあなたかもしれません。ぜひ、自分が好きな楽器を思う存分買って、楽しんで、その様子をシェアしてください」と呼び掛けた。

瀬戸弘司さん
瀬戸弘司さん

 「プレーヤー部門」では“今、世に広めたいイチ押しプレイヤー”として、「ピアニスト部門」よみぃさん、「ギタリスト/ベーシスト部門」井草聖二さん、「打楽器プレーヤー部門」嶋崎雄斗さん、「管楽器プレーヤー部門」Green Ray Saxophone Quartet、「サウンドクリエーター/DJ/パフォーマー部門」SO-SOさんが選ばれた。SO-SOさんは、口からいろいろな音を出して音楽表現をする「ヒューマンビートボックス」を通して創作・演奏活動をしている。

井草聖二さん
井草聖二さん
嶋崎雄斗さん
嶋崎雄斗さん
SO-SOさん。
SO-SOさん。
Green Ray Saxophone Quartetのメンバー
Green Ray Saxophone Quartetのメンバー

 ピアニスト・作曲家・YouTuberなどとして活躍するよみぃさんは、「活動を通し、楽器の進化をより広く皆さんに伝えていきたい」とのコメントを寄せ、オリジナル曲「自動演奏ピアノと人間の為の協奏曲」の演奏の様子が映像で紹介された。表彰式終了後は受賞プレーヤーによる演奏も行われた。

喜びを多様に表現する受賞者たち
喜びを多様に表現する受賞者たち