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タナックが医療教育に貢献する模擬骨の販売を開始 日本人やアジア人の骨の形状を忠実に再現

医療教育に貢献する模擬骨の販売を開始 タナック、日本人やアジア人の骨の形状を忠実に再現 画像1
タナック アジア人のCTデータを忠実に再現した「TANACBONE」

 

 医療機器部品や美容ヘルスケア製品を製造・販売するタナック(岐阜市)は、日本人やアジア人の骨格形状と骨の質感をリアルに再現した模擬骨「TANACBONE(タナックボーン)」の販売を始めた。

 従来の模擬骨は海外製が多く、「サイズが大きい」「質感が硬い」などの問題があったという。同社は、日本人やアジア人のデータから形状を忠実に再現し、国立研究開発法人産業技術総合研究所との力学試験や山口大学、岐阜大学との共同研究を経て製品化に成功したとしている。製品ラインアップは、ニーズが高い脊椎や大腿(だいたい)骨を中心にそろえた。

 同社はこの製品について「医療教育への貢献だけでなく、インプラントの評価、医療トレーニングやシミュレーション、手術器具の開発などへの活用が期待できる」としている。