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AI搭載ロボットで入院患者と家族が「面会」 岐阜大付属病院がクラウドファンディングで寄付募集

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岐阜大 「入院中の患者様とご家族の『窓』となる、AI搭載型ロボット導入へ」

 

 岐阜大学医学部付属病院(岐阜市)は、人工知能(AI)搭載型ロボット(temi)の購入費を募るため、クラウドファンディングで「入院中の患者様とご家族の『窓』となる、AI搭載型ロボット導入へ」を設定。470万円を目標に、2月28日(火)まで寄付を募っている。

 同病院によると、新型コロナウイルス感染症まん延により、入院患者が従来のように家族や友人と病室で直接話ができるような面会の設定が困難な状況となり、寂しくつらい思いをしている患者の声を数多く聞いているという。同病院でも面会が全面禁止となっていることから、ベッドサイドで家族らとビデオ通話ができるAI搭載型ロボット(temi)の導入を決めた。

 temiは、自然対話や表情認識、音声感情認識、顔認識などコミュニケーションに関するAI技術で「まるで本人がそこにいるかのような“臨場感”を生み出すことができる」という。また、家族がオンラインで手術や処置の説明を医師から説明を受けるといった利用もできるとしている。

 目標金額の470万円は第1目標とし、2台のtemi購入を想定。目標に達しなかった場合も購入資金の補填(ほてん)に充てる。第2目標(720万円)、第3目標(970万円)でさらに2台ずつ導入を増やす計画。同病院は「これまで新型コロナ対応に資金を優先させたためtemiを導入できず、クラウドファンディングを活用することにした」と説明している。