カルチャー

商店街の活性化を目指すイベントを名古屋市で開催 市内4商店街と若手商人の交流で「魅力づくり」へ

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 かつて商店街は、駅前などの中心地に所在し、地域コミュニティーを形成する“場”として機能していた。ところが近年は、シャッター商店街の現状を挙げるまでもなく、衰退に歯止めがかからない。人口減少に加え、郊外への大型店の展開やネット通販の普及などが大きな要因だろう。

 大都市である名古屋市でも、平成の30年間に商店街振興組合数は40%ほど減少し、組合員数も約60%減っている。そこで名古屋市の経済局地域商業課では、2018年から「ナゴヤ商店街オープンプロジェクト」を展開し、空き店舗を魅力ある店舗としてオープンさせ、商店街の活性化に取り組んでいる。

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 「まだない何かに挑む」をミッションに掲げ、「さかさま不動産」を運営するOn-Co(三重県桑名市)は、そんな名古屋市と連携し、時代に合った商店街について考えるトークイベントを3月5日(日)に開催する。第1部「チロル堂仕掛け人と考える商店街の役割とは?」(14:00~16:00)では、まほうのだがしやチロル堂を手掛けた坂本大祐氏と共に、商店街の役割について考える。第2部「名古屋市内の商店街×若手 座談会」(17:00~19:00)は、市内4つの商店街関係者や若手商人が集まって、商店街の現状や成功事例などを話し合う。

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 また、店舗展開を見据える若手商人による「はじめてマルシェ」も実施。出店者は、出店初挑戦もしくは経験が少ない若手が中心で、14人中8人がさかさま不動産の掲載者だ。さかさま不動産とは、挑戦したいことがある人の思いを可視化して、物件の貸主を募るサービスで、掲載者にはサステナブル意識が高く、街に関わりたいと考える若者が多い。

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 会場は、“まだない”に向き合う人の拠点「マダナサソウ」(名古屋市西区新道1-13-15昭和ビル1・2階/本オープンは4月予定)。マルシェでの買物以外は無料なので、この機会に商店街活性化への取り組みに参加してみては?