カルチャー

“うしみつどき”に笑う アバウトな時計型ムービー

「TOKYO'CLOCK」
「TOKYO’CLOCK」

 さまざまなデジタル時計で正確で緻密な時を刻んでいる現代。江戸時代の時刻の概念でものごとを眺めるとどんな感じだろう。爆笑ものの動画が出回る昨今だが、単調に見えるのにどうしても最後まで見てしまう、不思議な魅力のアバウトな時計型ムービー(シチズン時計)をご紹介しよう。

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 「パンをくわえて走る女子高生」「会社でトイレに入れない時間」「授業中昼寝をしたくなる時間」「通勤で人とぶつかってしまいがちな時間」。さてだいたい何時頃だろうか。現代の「この時間といえばこの風景」といった“あるある”なシーンを、江戸時代の感覚で表現したコミカルな映像だ。

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 1873年に日本で定時法が採用され、2023年で150年。定時法が導入される前、例えば江戸時代は、太陽の動きで昼夜の時間を決める不定時法が使われていた。1時間の長さが均等ではなく、夏と冬では昼と夜の長さが異なるなど、すべての人が同じように時間の概念を共有するのが難しい時代だった。自然の風景やお寺の鐘の音、周りの人の生活習慣や生活風景からおおよその時刻を把握していたといわれている。

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 今だって、何となく時間が分かる風景というのはある。動画を見ながら想像してみよう。