帝国ホテル(東京都千代田区)は、3つの事業所(東京・大阪・上高地)で、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現に取り組む宿泊施設の認証制度「サクラクオリティグリーン」で最高評価の「5御衣黄(ぎょいこう)ザクラ」を2023年3月19日に取得した、と発表した。「5御衣黄ザクラ」は、同評価基準ができてから同社が初めて。
サクラクオリティグリーン認証は、観光品質認証協会(東京都千代田区)が運営する制度。米国のグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会制定の国際規格をもとに、SDGsを実践する宿泊施設を172項目で評価する。施設がチェックシートに回答し、調査員が現地視察を行い、5段階で評価する。今回帝国ホテルの3事業所が得た「5御衣黄ザクラ」は全172項目が満点の施設に与えられるもので、5段階評価のうちの最高評価。
帝国ホテルは「“持続可能な観光”は、これからの観光業界にとって欠かすことのできないテーマ。世界中の旅行者が旅先や宿泊先を決める際にサステナビリティへの配慮や意識が重要視される。SDGsへの取り組みをより分かりやすく発信することが必要と考え、国際的な認証を取得した」としている。
帝国ホテルグループは脱炭素や食品ロス削減、脱プラスチック、ダイバーシティ推進などに取り組んでおり、3月に「サステナビリティ調達方針」を策定、取引先にも持続可能な社会に向けた取り組みへの協力を求めている。