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千葉商科大が国内5校目のフェアトレード大学に 学生が普及啓発イベント、食堂・生協で“公正な商品”を販売

フェアトレード大に千葉商科大、国内5校目 学生が普及啓発イベント、食堂・生協で“公正な商品”を販売 画像1
千葉商科大 「フェアトレード大学認定証」

 

 千葉商科大(千葉県市川市)はこのほど、国内5番目の「フェアトレード大学」に認定されたと発表した。日本フェアトレード・フォーラム(東京都渋谷区)が、弱い立場にある生産者・労働者の権利を守る公正な国際貿易の条件を順守する「フェアトレード」の考えに理解ある大学と認めた。

 千葉商科大では、生産・労働過程の公正さが担保されている「フェアトレード商品」(コーヒーやチョコレートなど)を学内の食堂や生協で販売するほか、体育の講義では「フェアトレード認証」のボールを使うなど、積極的にフェアトレード商品を使っている。また学内の学生団体、CUCエシカル学生クラブは、フェアトレードに関する映画上映会や商品展示会を開き、フェアトレードの普及啓発に取り組んでいる。

 フェアトレード大認定について、千葉商科大の原科幸彦学長は「本学の建学の精神は“商業道徳の涵養(かんよう)”で、フェアな商いを行う人材の育成は本学の教育の原点。フェアトレード製品を積極的に使っていく。日本全体をフェアトレード社会にしたい」とコメント。CUCエシカル学生クラブの学生代表は「今後はフェアトレード食品を使用したイベントの開催やオリジナルフェアトレードグッズの開発などを企画していく」とした。

 認定した日本フェアトレード・フォーラムの原田さとみ代表理事は「学生たちが中心となり策定された“フェアトレード大学憲章”には、「商業道徳の涵養」の思いが込められ、フェアトレードの理念と等しく、建学の精神と重ねられていることに尊さを感じる。地域や他大学に波及し、活動が深化するよう応援する」とコメントした。