アイホン(名古屋市)は、オートロックの集合住宅で、宅配業者が荷物の伝票番号を端末に入力するかバーコードを読み取ることで認証し、オートロックを解除して入館できる認証システム「Pabbit(パビット)」の普及促進のため、既存の集合住宅に後付けすることができるデバイス「Pabbit Lite(パビット・ライト)」を無償で設置提供するキャンペーンを始めた。
応募できるのは、アイホン製の集合住宅向けインターホンを採用している首都圏の物件の管理会社かオーナーで、1000台を予定。「パビット・ライト」の無償設置キャンペーンのサイトから申し込む。申込件数が限度に達した時点で募集を締め切る。
「パビット」を設置すると、オートロックの集合住宅でも住戸前まで荷物を届けることができ、再配達を削減できる。配送事業者のシステムを照合し、荷物が「配送中」の場合だけ開錠できるため、なりすましや悪意のある侵入を防ぐことができるという。このシステムを普及させることで電子商取引(EC)の急拡大やドライバー不足など物流業界の課題解決に貢献することを目指している。
「パビット」は、アイホンとPacPort(東京都千代田区)がそれぞれの技術を組み合わせて開発した次世代型宅配システム。「パビット・ライト」以外にもオートロック開錠後の受け取り方法として、IoT宅配ロッカー「Pabbit Locker(パビット・ロッカー)」などの商品があり、同社は今後も「パビット」ブランドでサービスを拡張する、としている。