海の砂漠化、といわれる磯焼け。沿岸海域で海藻がどんどん減っていき、漁業にも大きな影響を及ぼす。さまざまな要因が指摘されているが、温暖化による海水温の上昇もその一つだ。海藻の森が失われていく現実と、その先にある希望を描いたドキュメンタリー映画『ここにいる、生きている。〜消えゆく海藻の森に導かれて〜』のオンライン上映会(インフォマート・東京)が7月21日の「海の日」に開催される。
気候変動について考えるドキュメンタリー映画で、全国各地で進行する磯焼け現象、「海藻の森」の砂漠化に焦点を当てている。海藻は日本人の食文化や神事に深く関わる存在で、その減少は生態系だけでなく文化の喪失も意味する。監督の長谷川友美氏が全国の海岸を巡りながら、子どもたちや漁師、研究者と語り合い、海に潜り、2年間の制作期間を経て完成させた作品。美しい映像とともに、私たちが自然とどう向き合うべきかを問いかけている。
上映会の後には、長谷川監督による特別講演や、「私たちが脱炭素に取り組む意義と意味」と題した対談企画、監督への質問コーナーも予定している。参加費は無料で、事前登録制。開催時間は8時30分~12時。申し込みはインフォマートのホームページから。