『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』(精神科医いっちー著、税込み1650円)がダイヤモンド社(東京)から発売された。弱っている時に見ると、タイトルだけで手が伸びそう。自身のクリニックを開業し現役の精神科医として働くかたわら、ネット上で1万人以上の若者の悩みを解決してきたバーチャル精神科医が、ネガティブな感情をコントロールするためのノウハウを体系化した一冊だ。
「親ガチャはずれて人生詰んだ」「人間関係リセット症候群かもしれない」「SNSでモヤモヤ」「自分に自信がない」。ネガティブなことばかり考えてしまう“メンヘラっぽい”自分が顔を出してしまう瞬間というのは誰にでもある。厚生労働省によると、現代の日本では精神疾患を抱える人が少なくとも400万人以上いるといわれている。病気とは診断されないけれど「ちょっと病んでいる心の不安定な人」はその5倍の約2000万人。日本人の6人に1人は「メンヘラなとき」があり、生きにくさを感じているということだ。
そんな時、心を平穏に保つためのノウハウを紹介した処方せんのような本がこれ。メンヘラな自分に気づき、受け入れ、取り扱い方を知ることで、心がラクになるかもしれない。