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1位は「検証 ナチスは『良いこと』もしたのか?」 紀伊國屋じんぶん大賞2024

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「紀伊國屋じんぶん大賞2024 読者と選ぶ人文書ベスト30」

 

 優れた人文書を顕彰する紀伊國屋書店(東京都目黒区)主催の「紀伊國屋じんぶん大賞2024 読者と選ぶ人文書ベスト30」がこのほど発表され、1位に「検証 ナチスは『良いこと』もしたのか?」(小野寺拓也/田野大輔、岩波ブックレット)が選ばれた。

 2位は「タイミングの社会学 ディテールを書くエスノグラフィー」(石岡丈昇、青土社)、3位は「トランスジェンダー入門」(周司あきら/高井ゆと里、集英社)だった。

 4位以下は「訂正可能性の哲学」(東浩紀、ゲンロン)、「万物の黎明 人類史を根本からくつがえす」(デヴィッド・グレーバー/デヴィッド・ウェングロウ/酒井隆史[訳]、光文社)、「庭のかたちが生まれるとき 庭園の詩学と庭師の知恵」(山内朋樹、フィルムアート社)、「マルクス解体 プロメテウスの夢とその先」(斎藤幸平、講談社)、「『能力』の生きづらさをほぐす」(勅使川原真衣、どく社)、「土偶を読むを読む」(望月昭秀[編]、文学通信)、「超人ナイチンゲール シリーズ ケアをひらく」(栗原康、医学書院)。11~30位は紀伊國屋書店のホームページに掲載されている。

 選考の対象は2022年11月以降に刊行された人文書(哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論に該当する書籍)。紀伊國屋じんぶん大賞は今回で14回目。読者アンケートに出版社や紀伊國屋書店社員の推薦を加味して、毎年ベスト30を発表している。