明治末期から昭和初期、そして戦後に大ブームとなった金平糖(コンペイトウ)ビンコレクションの本、『帰ってきたコンペイトウ Kurihara and Iriyama Toy Bottle Collection』(栗原英次・入山喜良著、リットーミュージック、税込み2475円)が発売された。近年小さなブームを呼ぶペロペロ、ニッキ水ビンなども多数収録している。
お菓子を入れる容器で、中身を食べた後におもちゃとして遊べるものを「菓子入玩具」と言い、明治の末ごろから売られていたという。中でも金平糖の入ったガラスビンは「菓子入玩具壜(ビン)」と呼ばれ、明治末期から昭和初期、また昭和20年代後半に大ブームとなった。
金平糖ビンは壊れやすいガラスやセルロイドで作られていたため、現存するものは少なく、骨董市でも掘り出しものとなっている。その金平糖ビンの日本一のコレクター、栗原英次氏と日本一の駄菓子グッズ・コレクター入山喜良氏の愛蔵品を公開する一冊。“ガチレトロ”な魅力満載のビジュアルブックだ。和ガラスのコレクターでもあるミュージシャンの坂崎幸之助さんも、「和ガラス類、駄菓子屋科のバイブル誕生」とその魅力を語っている。