学而図書(横浜市)は、津波発生メカニズムの再検証など、最新の防災研究の成果を収録した電子書籍「TEN Selected Papers 津波災害を根絶する 海底防災技術の確立をめざして」 を、9月13日(金)から日本国内の各電子書店で発売する。
津波の発生原因である「海底地すべり」の再検証によって、新たな防災技術の必要性が明らかになった。本書は、東日本大震災以降、巨大津波の原因となる「海底地すべり」に注目し、津波災害の根絶をめざして実践を積み重ねてきた研究者たちの歩みと成果をまとめたもの。津波・地震の発生メカニズムの再検討や、それに基づく災害の発生予測・対策技術の提言など、災害対策のために重要な文章を数多く収めている。
主な内容は、「なぜ、どのようにして東北地方太平洋沖地震と津波災害は発生したのか」「海底地すべりによる津波災害」「日本周辺海溝域の海底地すべりと津波発生に関する地球科学的研究の現状と課題」「津波地震とは何か?」「1923年関東地震前後の海底地形変化について」など。編者は、戎崎(えびすざき)俊一さん(理化学研究所 客員主管研究員)、増田光一さん(日本大学 理工学部海洋建築工学科 名誉教授)、丸山茂徳さん(東京工業大学 名誉教授)の3人。価格は1320円(予価、税込み)。