姫路市立美術館(兵庫県姫路市)は9月21日(土)~11月17日(日)の期間、「隈研吾流オノマトペで見る建築 姫路編」を開催する。ひめじ全域が擁する地域文化をアートの力で市民ライフの糧として再発見し、新たな姫路の魅力を国内外に発信するアートプロジェクト「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」の一環。
今回の展示会では、隈研吾氏が姫路にある建築をオノマトペ(擬音語や擬態語)で表現。第1章「姫路城(国宝・世界文化遺産)=ツンツン」、第2章「書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ・国指定重要文化財多数)=パラパラ」、第3章「姫路市立美術館(国登録有形文化財)=コツコツ」で、各章建築作品約10点を紹介。隈氏の独自の視点と感覚を通じて、姫路の文化財建築の新たな魅力を伝える。
休館日は月曜日(ただし9月23日、10月14日、11月4日の月曜は開館)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)。観覧料は一般1400円、高大800円、小中400円。
また、姫路城・書寫山圓教寺・姫路市立美術館のオノマトペから連想される隈氏自身の建築作品も多数紹介する。氏は、オノマトペを普段から自身の事務所でのやり取りで頻繁に用いるという。感覚的な視点から建築作品を捉え直すことで、隈氏が大切にしている建築哲学を身近に感じられる機会だ。
姫路の街を楽しむ企画も。姫路市内の近現代建築を美術館学芸員が紹介するマップの作成や、ミュージアム建築を各館の学芸員とめぐるガイドツアーなども実施する。姫路市内の隠れた名建築を発見し、散策しながら新たな視点で街を楽しめる。
期間中に、講演会「アートから見る隈研吾」、文化財建築の専門家が案内する「オノマトペでめぐる建築 姫路城」などの関連イベントも。最新情報は姫路市立美術館展覧会ページで確認を。