栃木県北部の那須塩原市を拠点に活動する一般吹奏楽団体「ファミリーブラスバンド マムソウル」は、子どもたちの演奏場所を作るために今年9月にキッズバンドを立ち上げ、吹奏楽部の部活動地域移行を手助けするための支援募集をクラウドファンディングサイトCAMPFIREでこのほどスタートした。
スポーツ庁・文化庁が推進する「部活動地域移行」(部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行)。地域や学校、部活の種類にもより、取り組みの内容も進み具合もさまざまだろう。吹奏楽については、練習場所が限られる上、楽器の種類が多く専門性が高いために指導者の確保が難しく、地域での受け入れは簡単ではない。そのような中、同団体は、子どもたちと場所と楽器を共有して活動し、メンバーが指導をすることで、部活動が縮小しても子どもたちが音楽をしっかり続けられる環境を確保しようと考えた。
現在、キッズバンドは小学生8人、中学生6人、高校生2人の計16人。12月のマムソウルのコンサートで一緒に演奏することを目標に活動しており、その後は自主コンサートの開催を目標にしている。大型楽器の保管もさせてもらっている公民館で活動し、マムソウルメンバーが指導。課題は「楽器」だ。SNSやチラシの配布で何台かの楽器の寄付を受け、活動立ち上げは実現したものの、集まった楽器には長く使うのが難しい状態のものも。集まらなかった楽器については、知人などに期間限定で借りている。吹奏楽の楽器は高額で、10台ほどをそろえたいと思うと中古でも200万円ほど必要だということが判明した。そこで、今回のクラウドファンディングは、目標額「200万円」に設定。長く安定して活動していくための楽器購入費への支援を募ることになった。
必要な楽器は、フルート1台・クラリネット2台・バスクラリネット1台・アルトサックス1台・テナーサックス1台・トランペット2台・ホルン2台・トロンボーン2台・チューバ2台。支援コースは3000円・5000円・1万円・3万円・5万円で、金額に応じて、お礼のメール・キッズバンドがコンサートを開く際のプログラムへの名前記載・動画での活動報告・マムソウルのコンサートの座席指定券・プログラムへの広告掲載のリターンを用意している。
支援募集は2025年1月11日(土)23時59分まで。問い合わせは、ファミリーブラスバンド マムソウル代表 石井百合子さんへ専用フォーム https://mamsoul.jimdofree.com/から。