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博物館に出かけたくなる情報サイト「クマグス」 文化財や周辺観光情報を発信

サービスイメージ
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 学術専門書の出版社・雄山閣(東京)は、博物館観光に役立つ情報サイト「CUMAGUS(クマグス)」を4月26日(水)に公開する。博物館の詳細・所蔵品紹介や地域の歴史(うんちく)、周辺の観光案内(宿・温泉・グルメ・アミューズメント)などを発信する。

 3年に及ぶコロナ禍は、冠婚葬祭や行楽など日本の伝統的な諸行事が行えず歴史に触れる機会も減らした。博物館を取り巻く環境も大きく変化し、資料の保存・研究・展示の方法やその存在意義にも変化が求められている。そんな中、クマグスは多くの人々が歴史と出会うきっかけ作りを目指していく。

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 1000館以上の博物館情報を掲載。特別展や企画展等の情報もいち早く配信する。調べたい項目について、独自のタグ (縄文土器・土偶・古墳・日本刀・国宝を観に行こう・教科書に載っている文化財・博物館デートなど) で検索できる。

 魅力的でありながら知られていない展示や収蔵品の味わい方を提案し、所蔵品の中でも特にオススメ作品の見どころも紹介。SNSで穴場スポットとして話題になっているミュージアム併設カフェの最新情報を網羅している。地域に密着した周辺グルメ情報もあり、熱心な博物館ファンでなくても、旅のついでに博物館に足を運んでみたくなりそうだ。

 CUMAGUS(クマグス)の名の由来は、日本の博物学・民俗学・植物学の先駆者である南方熊楠(みなかた・くまぐす)氏(1867年4月15日~1941年12月29日)。本来のローマ字表記は「kumagusu」だが、「Curation(情報収集)」「Museum(博物館・美術館)」「Archaeology(考古学)」「Groove for(~の間で)」「Us(私たち)」の頭文字を取った造語で「CUMAGUS」とした。