クリスマスにレストランでディナーを考えているなら、一味違うシックな楽しみ方がある。美術鑑賞で豊かな気持ちになってから食事を味わうという方法だ。三菱一号館美術館(三菱地所)併設のミュージアムカフェ・バー「Café 1894」(東京・丸の内)では、12月23、24、25日の3日間限定で、特別なクリスマスディナーコースを楽しめる。このコースを利用すると、同美術館で開催中の「ヴァロットン―黒と白」展の鑑賞券がプレゼントされる。シャンパンゴールドのイルミネーションが輝く丸の内仲通りの風景も、花を添える。
19世紀末、パリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットンは、黒一色の革新的な木版画で有名。同美術館が所蔵する世界有数のヴァロットン版画コレクションが初公開されている。黒と白のみで作り出された世界に焦点をあて、いまだ捉えきれないヴァロットンの魅力に迫る展覧会だ。
そしてディナー。メインの魚介料理は、オマールエビのポワレとホタテのムースヴァンブランソース、肉料理は国産牛サーロインのローストバターナッツかぼちゃのピュレ×黒トリュフ。前菜の「カブのブランマンジェ香住蟹(かすみがに)のジュレ」や、いちごの“王道”ショートケーキのデザートなど、年末にふさわしいコースだ。