9月1日は防災の日。今年は関東大震災から100年で、当時を振り返る展示などもあちこちで見かけるようになった。ところで家の中の防災対策はどうなっているだろうか。「防災食の備蓄」に関する意識調査(日本テトラパック・東京)によると、防災食を消費期限切れにしてしまった経験のある人は6割にのぼる。この機会に改めて諸々点検を。
首都圏の子どもがいる25~49歳の女性500人を対象に、3月13~15日に調査。まず防災食を備蓄している人は47%、さらにその消費(賞味)期限を把握できている人も52%にとどまった。防災食の準備で満足してしまい、日々の忙しさのなかでせっかく準備した防災食を無駄にしてしまうのはフードロスにもつながる。そこで「ローリングストック」という方法の出番だ。
普段食べている食品を少し多めに買い置きし、消費期限の近いものから食べ、食べたらその分を買い足していく、という方法。特別な食材を買う必要がなく、「備える」「食べる」「買い足す」を日常的に繰り返すので、消費期限切れで廃棄してしまう食品ロスを防ぐことにもなる。調査では、この「ローリングストックを知っている」という人が「なんとなく知っていた」を含めても54%、46%が「知らなかった」と回答している。日常生活の延長でできる防災対策、備蓄がないという人も含め今年からトライを。