ジェンダー

結婚式を挙げた20代女性の2人に1人がジェンダーバイアスを避けることを意識 結婚式の演出も変化?

 あらゆる場面でジェンダーを意識するのが当たり前の時代になったが、結婚式に関してはどうか? ──トキハナ(東京)はこのほど、結婚式を挙げた20代〜30代女性の330人に向けたサンプリング調査(調査期間は2月17日〜2月21日)を行った。その結果、20代の56.9%が「結婚式で性別に関する偏見(ジェンダーバイアス)を避けることを意識した」という。

 自身の結婚式で、性別により役割に偏りを感じたかとの問いには、20代が66.1%、30代が53.3%と、若い世代ほど結婚式におけるジェンダーバイアスを強く意識していることがわかった。

 これを地域別でみると、昔から男性優位のイメージが強い九州では「偏りを感じなかった」と回答した人が過半数を占める一方、関東・関西では「偏りを感じた」が過半数を超え、都市部ほどジェンダーバイアスへの意識が高い傾向があるようだ。

 また、性別による役割の偏りを感じた具体的なポイントとしては、以下のポイントが注目される。

・ブーケトス:未婚女性のみを対象とすることが多い(56.3%)

・バージンロード:新婦が父親と歩くことが一般的(37.1%)

・新婦の手紙:新郎が読むケースは少ない(31.5%)

・新郎のスピーチ:新婦には求められない場合が多い(30.5%)

 伝統的な儀式である結婚式においては、男女の役割分担が依然として根強く残るものの、不公平さに違和感を感じる人も増えている。若い世代ほど伝統にとらわれず自由な選択をする傾向が見受けられるので、今後は「ジェンダーバイアスを避けるための演出の変更」に積極的に取り組むカップルが増えていきそうだ。