SDGsなんて難しいこと言わなくても、自分のできることから試してみれば、世界はきっとよくなる。そんな思いにさせてくれそうなのが、山田養蜂場(岡山県鏡野町)が2022年12月22日(木)冬至の夜に開催する「10万人のミツロウキャンドルナイト」だ。
ご存じの方も多いだろうが、すでに2003年から行われているのが「100万人のキャンドルナイト運動」。毎年、夏至と冬至の夜に2時間、「でんきを消してスローな夜」を過ごそうと呼びかけている。ひとりひとりがゆっくりと考える時間を持つことで、例えば環境や平和など、忙しい毎日の中ではあまり深く考える余裕のない問題などを自由に考えてみようというわけだ。
その「100万人のキャンドルナイト運動」に賛同して、山田養蜂場が始めた「10万人のミツロウキャンドルナイト」は、もうちょっと具体的で直接的。まず、冬至の夜の2時間、電気を消してキャンドルを灯し電力を極力使わずに過ごせば、自然環境への負荷を2時間分減らすことができる。そしてその時に使うキャンドルを、山田養蜂場グループ特例子会社「障がい者自立支援所ビーハッピー」で作られたミツロウキャンドルにしてみませんかという呼びかけだ。
ミツロウキャンドルとは ミツバチが巣を作るために分泌する天然のロウで作られたキャンドル。ミツロウキャンドルを作っているのは、障がいという個性をもつ山田養蜂場の仲間たちで、スタッフは働く喜びを感じながらミツロウキャンドル作りに取り組んでいる。その様子は公式YouTubeのスペシャルムービーでも確認できる。
彼らが作った「ビーハッピーのミツロウキャンドル」(3本セット/税込み1,320円)は公式オンラインショップで発売中で、購入1点につき500円がウクライナ支援に充てられる。冬至の夜の2時間をこのキャンドルを灯して過ごせば、自然環境への負荷を減らし、ウクライナを支援でき、障がい者の活動に光を当て、さらには自分の静かな時間を持てるというわけだ。世界の平和や地球環境の回復を願う他の9万9,999人とのつながりを感じられる夜になるかもしれない。
なお、同社では、参加した人がキャンドルナイトで何を思い、何を祈り、どのように過ごしたのか、ハッシュタグ「#10万人のミツロウキャンドルナイト」をつけてSNS発信してもらい、この活動を拡げていきたいと考えている。