2025年大河ドラマ制作・主演発表会見が27日、東京都内で行われ、2025年度は「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」というタイトルで横浜流星が主演することが発表された。
この日の会見には、主演の横浜と脚本を担当する森下佳子氏、制作統括の藤並英樹チーフプロデューサーが登壇し、作品の概要を説明した。
現在放送中の「どうする家康」、24年放送予定の「光る君へ」に続く大河ドラマとして発表された本作は、江戸時代中期を舞台に、“メディア王”として時代の花形となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波瀾(はらん)万丈の生涯を描く。横浜は、大河ドラマ初出演にして初主演となる。
22年秋頃にオファーを受けたという横浜は「NHKさんのバラエティー番組やコント番組に出演させていただくことはあったのですが、大河ドラマも出ていなければ、朝ドラも出たことがない自分に何でお話を頂けたんだろうという驚きが隠せなかったです。でも、顔合わせをしていろいろと話をしていく中で、少しずつ実感が湧いてきて、こうして発表させていただけて、この作品をしっかりと届けなければいけないという覚悟を強く持っています」と明かした。
喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、東洲斎写楽を世に送り出した蔦重を演じることで、視聴者にどんなことを伝えたいかという質問があった。
横浜は「一時期、エンタメは必要なのかという声がありましたが、僕は生きていく上でとても必要だと思っています。蔦重は、商売が軌道に乗ったときに、松平定信が起こした寛政の改革で自由を失います。でも、そんな重圧を受けても世の中にエンターテインメントだったり、“楽しい”を送り出す姿には自分自身、心を動かされましたし、今の時代にすごくリンクしていると思っています。だからこそ、今、描くべき作品だと思うし、エンタメのあり方を再確認できると強く感じています」と語った。
そして、「これから見ていただく皆さまには、明るく、皆さんの心が楽しくなるようなエンターテインメントをしっかり届けていきたいと思っています」と意気込みを語った。