被爆地広島で、原爆資料館に各国首脳全員が足を運んだ今回のG7サミット。フランスの政府専用機で“登場”したウクライナのゼレンスキー大統領の演説もあり、注目度は高かった。その各国首脳たちに岸田首相から贈呈されたのが、「伝統漆芸 彩雅(いろみやび)万年筆」(セーラー万年筆・東京)だった。
日本の伝統的な「彩」と奥ゆかしい美しさを色漆で表現した万年筆で、軸材にエボナイトを使用し、その上に「石目塗」という漆の表面が石の肌のように凹凸になる漆塗り技法で色漆を何度も塗り、磨きあげたもの。ペン先には超大型21金ペン先を搭載し、重厚感と、軽く柔らかな書き味を実現した万年筆だ。今回の贈呈にあたっては、ペン先に各首脳のファーストネームまたはイニシャルをレーザーで彫ったという。