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数百年ぶりの復曲 室町時代の古能を東京・渋谷で上演

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 日本の伝統芸能を鑑賞する機会自体があまりないという人も多いが、これはさらに貴重な機会。今では演じられなくなった室町時代の古能「不逢森(あわでのもり)」(復曲能を観る会・横浜市)が、9月18日(月・祝日)に東京・渋谷のセルリアンタワー能楽堂で上演される。

 「不逢森」は、尾張国萱津(愛知県あま市)が舞台。鎌倉からはるか都に父をたずねて行く長旅の途中で命を落とした娘と、亡くなった娘と再会した商人の父。生きて再会できなかった父娘の思いを描いている。昨年、復曲能を観る会のメンバーが中心となって数百年ぶりによみがえらせ、名古屋で初演。東京では今回が初演となる。公演には能楽界を代表する演者が多数出演するほか、20~80代まで幅広い年齢の演者が出演することも特徴。チケットは税込みで、正面S指定席、脇正面S指定席、中正面S指定席が1万円、中正面A指定席8000円。