ふむふむ

南の琳派・田中一村のカレンダー 奄美を描いた日本画家 

 なんとなくいつも視界の中にあるカレンダー。目の端が捉えた時に楽しめる好みのデザインを探して迷うことも多い。9月1日に発売された「南の琳派 田中一村カレンダー 2024」(NHK出版・東京)は、奄美の自然をモチーフにした日本画で、気持ちが落ち着く大人の色合いだ。

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 世界自然遺産に登録されている鹿児島県奄美大島。その豊かな自然と色鮮やかな花鳥をモチーフにした作品で知られる画家、田中一村の作品を収載したカレンダーだ。画家は1908年、栃木県生まれ。幼少の頃から画才を発揮し、若くして南画家として知られる。中央画壇と一線を画し、50歳を過ぎてひとり奄美へ移住。つむぎ工場で染色工として働きながら絵を描き続け、奄美などで亜熱帯の鳥や自然を描き、日本画の新境地を開いたという。税込み2970円。

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田中一村