カルチャー

絶望か?希望か? 『一九八四年』を読み解く

main

 1950年代に近未来のディストピアを描いたジョージ・オーウェルの『一九八四年』。読み返して、現代そのままが描かれていると思う人は少なくない。作品にちりばめられたメッセージを探りながら読み解く講座が、9月5日(火)・10月3日(火)・10月31日(火)の3回にわたってNHK文化センター青山教室(エヌエイチケイ文化センター・東京)で開かれる。

 講師は、作品を研究してきた日本女子大学名誉教授の川端康雄さん。発行から70年以上が経った今に至るまで、現代の小説や映像作品、人々が抱く社会像などに多大な影響を与えてきたこの作品には、スマホやパソコンを思わせるスクリーンが登場、「オーウェリアン(Orwellian)」という監視管理社会をさす言葉も生んだ。

 登場人物の行動や小道具、原文のポイントなど、ジョージ・オーウェルならではの表現や形容を丁寧にたどりながら、そのメッセージを3回にわたり読み解いていく。19時~20時30分。受講料は税込み9900円。