ふむふむ

底なしのカラス沼へようこそ カラスのすべてを解説した最新版入門書

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 ハトと同じようにどこにでもいるカラス。ゴミを散らかしたり、近くに寄ると案外大きくて恐かったりもするけれど、ふだんはあまり気に留めることもない鳥。そこでこの際、よく観察して身近な鳥を知り尽くせる一冊が9月15日に発売される。『とことんカラス』(BIRDER編集部・文一総合出版、税込み1980円)だ。

 巻頭には「トウキョウカラス」で人気の写真家、清水哲朗氏のハシブトガラス作品と、身近な鳥の形や動きを徹底的に撮影している宮本桂氏のハシボソガラス作品をグラビアで収録。『カラスの教科書』(雷鳥社・講談社刊)著者で動物行動学者の松原始氏が、カラスのくらしを楽しく解説している。またカラスの奇妙でかしこい行動については、科学ジャーナリストの柴田佳秀氏が解説。幼少期からカラスを追い続け、カラスと人間社会のあつれきを解消するための活動に取り組んでいる、NPO法人札幌カラス研究会の中村眞樹子氏が、カラスとの理想的なつき合い方を紹介してくれる。

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 ほかにも、カラスの羽の構造を電子顕微鏡で観察・分析したものや、行動実験でカラスの知能の高さを検証した記事、人とカラスの歴史的・文化的な話、カラスを拾ったときの対処法など、さまざまな情報を楽しめる。

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