あなたの出身都道府県は勤勉性が高い?それとも──。ユーグレナ(東京)はこのほど、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした「勤勉性が高めの遺伝子タイプが多い都道府県ランキング」をまとめた。
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質・祖先について350項目以上の遺伝子型を解析、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供するサービス。この利用者の中から5万人以上のゲノムデータを用いて、さまざまな遺伝子タイプに関する都道府県ランキングを発表してきたが、今回は新年の目標を達成しやすいかどうかの参考になるように、目的意識が強く最後まで根気をもって意思をつらぬく傾向である性格「勤勉性」の項目に注目して解析した。
「勤勉性が高めのタイプ」に該当する人の割合を都道府県(出生地)別に算出し、数値化したところ、その割合が相対的に高い都道府県は、1位 徳島県、2位 鹿児島県、3位 沖縄県、4位 香川県、5位 宮崎県、6位 山梨県、7位 茨城県、8位 高知県、9位 岐阜県、10位 富山県。上位には四国、九州が目立ち、関東以東では茨城県だけという、完全な西高東低となっている。
日本人は勤勉な国民性と言われるものの、今回の調査で遺伝子解析項目「勤勉性」に関して、日本人における遺伝子型の割合は、「勤勉性が高めのタイプ」が30.7%、「一般的なタイプ」が49.3%、「勤勉性が低めのタイプ」が20.0%。さらに、人種別に見ると「勤勉性が高めのタイプ」に該当する割合が高い順に、ヨーロッパ集団(73.8%)、ラテンアメリカ集団(66.8%)、南アジア集団(64.6%)、アフリカ集団(61.3%)、アジア集団(31.4%)、東アジア集団(27.9%)となるなど、ゲノムのデータからは「日本人は勤勉だ」という一般的なイメージとは異なるようだ。