カルチャー

2025年に100周年を迎える大相撲 優勝力士パレードを務める新パレードカーお披露目

(後部座席の左から)宮城野親方、芝田山親方、(手前)豊田章男会長
(後部座席の左から)宮城野親方、芝田山親方、(手前)豊田章男会長

 トヨタ自動車は、1月13日に両国国技館で、新パレードカーに採用された新型センチュリーをお披露目した。2025年の大相撲100周年を記念して製作された本車両は、初場所から優勝力士パレードでパレードカーを務める。

 新しいパレードカーを初めて目にした芝田山親方(元横綱大乃国)は、自身が優勝した時、東京・杉並の部屋にパレードカーで帰還し、忘れられないという思い出とともに、「優勝力士の存在感にふさわしい車、もう1回まわしを締めたいくらいですよ」と感想を述べた。

 当初の車種は、クラウンを用意していたという豊田章男会長は、大相撲ファン感謝祭で宮城野親方(元横綱白鵬)からの「トヨタの最高の車、センチュリーがいい」という一言が新型センチュリーでパレードカーを作るきっかけになったと明かした。

043_240113

 新パレードカーの製作構想から関わっていた宮城野親方は、「もう乗れないのが残念」と完成した新パレードカーと初対面した喜びを表現しながら「相撲という伝統文化とトヨタの誇る日本を代表するショーファーカー(後部座席にオーナーが乗る高級車)、センチュリーとともに世界へ羽ばたきたい」と誇らしく語った。

 豊田会長は、「センチュリーはお一人お一人のご希望に合った、世界に1台のお車を提供する、日本を代表するショーファーカーです。本車両の製作にあたっては、ハッチバック車からいかにオープンカーにするかというデザイン面でのチャレンジもあり、後方に力士が2 人乗車することを考慮し、後輪部分が沈みこまないように調整を重ね、“相撲という国技に新たな物語を作っていく新しいセンチュリーとなっていきたい”」と完成までの苦労話しを披露した。

 芝田山親方は「土俵上で最高の攻防をし、15日間戦い抜いた力士に乗ってほしい」と新しい車に期待を込めた。

 新パレードカーは、1月28日初場所千秋楽にデビューする。

センチュリー