フランス・カンヌで開催された「ヴィナリ国際ワインコンクール(Vinalies Internationales)2024」で、キッコーマングループのマンズワイン(東京)がつくる「ソラリス マニフィカ 2017」が、グランド・ゴールド(Grand Or)を受賞した。同コンクールで日本の赤ワインがグランド・ゴールドを受賞するのは初めての快挙という。
また、「ソラリス 千曲川 信濃リースリング クリオ・エクストラクション 2022」がゴールド(Or)を受賞した。同商品は、同コンクールで2011年と2014年にゴールド(Or)、2023年にグランド・ゴールド(Grand Or)と甘口部門の部門最高得点賞「パルム・デ・ヴィナリ」を受賞しており、4度目の受賞となる。さらに、「ソラリス 東山メルロー 2019」がシルバー(Argent)を受賞した。
「ソラリス マニフィカ 2017」はソラリスシリーズ最上位のワイン。特に出来の良いビンテージのトップキュベ用の原酒を樽で熟成させた後、醸造責任者がマニフィカ(ラテン語に由来する「荘厳」「壮麗」を意味する言葉)にふさわしいと感じたキュベをさらに厳選してブレンド比率を決定。通常のラインアップのワインよりも長い瓶熟成を行った後にリリースする。2017年は上田市東山地区で栽培したカベルネ・ソーヴィニヨン種とメルロー種を50%ずつの比率で採用し、東山のテロワール(ワインを育む自然環境や文化)を体現した。2024年9月発売予定で、マンズワイン小諸ワイナリーショップでは先行販売している。
ヴィナリ国際ワインコンクールは1994年に創設され、フランス醸造技術者協会の主催で、毎年フランスで開催されている。ISO9001(国際品質規格)の認証を受け、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)、UIOE(国際ワイン醸造技術者協会)、VINOFED(国際上級ワインコンクール連盟)と、世界のブドウ・ワイン業界に最もコミットする3つの国際機関の後援を受ける、世界でも権威ある国際ワインコンクールとして位置付けられている。
今回は、2023年10月16日から2月15日の募集期間に、世界の636の生産者から2927点のワインが出品された。3月1日から5日かけて行われた審査会で、148点のワインがグランド・ゴールドを、550点がゴールドを、181点がシルバーを受賞した。