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生成AIを活用する企業はどれくらい? 帝国データバンクが調査

 日々進化して活用用途は広がりを見せる生成AI。企業の間でも取り入れようとする動きが盛んになっていて、人手不足が慢性化していることで、生産性向上への活用やビジネスチャンスの創出への期待も大きい。そうした中、帝国データバンク(東京)は現在の生成AIの活用状況について調査を実施した。調査期間は6月14日~7月5日で、有効回答企業数は4705社。

 まず、所属企業において業務で生成AIを活用しているかという質問に、「活用している」と回答した企業は17.3%で、「活用していないが検討中」も26.8%にとどまるなど、注目度が高い割に、ビジネスでの現場で使う企業はまだ少数派だ。「活用しておらず予定もない」とする企業が48.4%と半数近くに達している。従業員の規模別では、「1000人以上」(36.9%)が3割を超えたものの、1000人未満では活用している企業が少ない。

 業種別では、サービス・その他、小売などが2割を超えたものの、運輸・通信や建設・不動産の活用度合が低い。一方、業歴が浅い企業や代表者年齢が低い企業で活用している傾向が読み取れ、新興企業・スタートアップでは欠かせないツールになっている様子だ。

 活用しているサービスについて尋ねたところ、「ChatGPT」が84.2%と突出して高く、「Copilot for Microsoft 365」(26.8%)、「Gemini」(19.6%)と続いた。活用の効果については、「大いに効果あり」が36.1%、「やや効果あり」が50.6%と合わせて9割近くの企業が一定の効果を感じている。「効果なし」とした企業はわずか1%程度に過ぎない。活用の用途では「情報収集」(59.9%)、「文章の要約・校正」(53.9%)、「企画立案時のアイデア出し」(53.8%)がトップ3だった。

 生成AIを活用していると答えた812社に、活用するうえでの推進体制を尋ねると、最も多かったのは「すべて内製」(57.6%)で半数以上が内製で運用していた。「ほぼ内製で一部を外注している」(15.3%)、「ほぼ外注している」(6.9%)を合わせると外注の割合は約2割だった。