料理教室が開けるような広くてすてきなキッチンは憧れだけれど、大抵は動線を工夫しながら2~3歩前後を繰り返す料理タイム。狭いキッチンでも日々のおいしい一皿は十分に生み出せる。『極狭キッチンで絶品! 自炊ごはん』(きじまりゅうた著、新星出版社、税別1300円)が、毎年200以上の国と地域で出版された書籍がエントリーするグルマン世界料理本大賞のEASY RECIPES部門でグランプリを受賞した。
この本の特徴は、レシピだけでなく自炊を快適にするためのキッチンの使い方、基本的な装備やあと片付けのコツも紹介しているところ。レシピも調理工程が分かりやすいように、写真つきで工夫されている。狭いキッチンに常備できるコンパクトなA5サイズなど、細部まで「極狭仕様」にこだわっている。
レシピは1人分。少ない材料、最低限の調味料で作れるものだ。食材ロスやおつまみセットなど、毎日の食事が充実するコラムも収録されている。