カルチャー

フロンティアを目指した昭和の日本人 国立公文書館で昭和100年記念特別展

 レトロなアイテムや雰囲気が注目を集める「昭和」時代。その名の由来は「百姓昭明、協和万邦」という中国の歴史書から引用された言葉だという。人々がそれぞれの徳を明らかにして、世界が共存、調和するという意味を持つ。当時の日本人は欧米諸国にならい、未踏の地や未知の領域、いわゆるフロンティアを目指し、対外進出や軍事を中心とした先端技術の開発を進めた。その軌跡を考える昭和100年記念特別展「昭和の日本人とフロンティア―南極・深海・宇宙への挑戦―」が5月24日(日)まで、東京の国立公文書館・1階展示ホールで開催されている。

 第二次世界大戦に敗れ、占領下で軍事技術の開発などを制限された日本。昭和27年に占領が終わりを告げ、自ら再び広大な世界に向き合った。その時日本人は何をフロンティアとし、何を求めたのか。昭和100年を迎えた現在、技術の発達やインターネットの普及で「未知」が減少し、フロンティア探求のモチベーションも低下している中、南極・深海・宇宙という未知の領域に対して昭和の日本人が挑んだ姿を、所蔵資料を通じて紹介する。昭和の日本人のフロンティア・スピリットから、現代を生き抜く明日への活力を再発見できるかもしれない。

 JAXAをはじめ、各界の有識者によるトークセッションや、展示企画者による解説会など、さまざまなイベントも開催される。

 開催時間は9時15分~17時。月曜休館、ただし5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館。入場無料。