まめ学

身近で起きそうな災害は何? 水害・地震・災害リスクに関する意識調査

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 「天災は忘れた頃にやってくる」──まさに、その通りなのだが、自分の住んでいるところに災害のリスクがあると、どれだけの人が考えているのだろう? そうした中、一条工務店(東京)は、防災月間に向け、全国の男女834人を対象に、「住まいの水害・地震災害リスクに関する意識調査」を実施。調査は7月30日から8月5日にかけて行った。

 それによると、やはり日本は地震大国、どこで揺れてもおかしくないためか、身近で発生するリスクを感じる災害について聞いてみると、地震を挙げた人が90.9%と2位の台風・暴風雨の64.3%を大きく引き離してトップとなった。以下、火災の41.0%、河川の氾濫の35.0%がそれに続いた。

 地域別でも地震は、全国各地で1位となる一方、台風・暴風雨は北海道を除いて各地で2位になっている。ただ、北海道も2位は雪崩、大雪で、風水害を挙げる人が多いことに変わりがない。

 地震や水害では、避難所生活を余儀なくされることがあるものの、避難所に避難する際に不安なことを聞くと、1位は「暑さ・寒さ」、2位は「感染症のリスク」だった。

 一方、2位になった台風・暴風雨については、地球温暖化が大きく影響しているといわれているが、9割以上の人が気候変動は進行していると感じるという。地震に関しては、8割を

 超す人が5年以内に大きな地震で被災する可能性があると回答。とくに、関東ではその割合が9割近くに上り、その割合の高さが目立つ。来年は、関東大震災から100年。首都圏においては地震に対する意識が高まっていきそうだ。