まめ学

世界で最も持続可能性の高い都市はストックホルム 東京はアジア・オセアニアで最高の7位

Gamla Stan View, Stockholm, Sweden

 カナダの専門誌コーポレート・ナイツがまとめた「サステナブルな都市指数レポート2022」によると、最も優れた都市はスウェーデンの首都ストックホルムだった。

 ストックホルム(人口98万)は、最上位のAランク8都市の中で唯一A+を獲得。化石燃料消費を反映するセクターベースの国民一人当たり温暖化ガス排出量が欧州で最も少なく、大気の環境、オープンスペース、一家族当たりの自動車保有数などで高い評価を得た。

 第2位はノルウェーの首都オスロ(70万)だった。気候変動に対して最も柔軟に対応可能だとされ、脆弱性も低いことが評価された。また、欧州で最も効率的な道路網を持つ都市の一つで、国民一人当たりの固形廃棄物が最も少ない欧州の都市の一つとされた。

 それに続いたのが、3位のデンマークの首都コペンハーゲン(64万)、4位のフィンランド首都ヘルシンキの北北東にある都市ラハティ(12万)、5位のロンドン(890万)、6位のヘルシンキ(66万)、7位の東京(1,396万)、8位のバンクーバー(65万)だった。

 東京は、アジア・オセアニアの都市では最もきれいな大気、最も高い道路インフラの効率性などが挙げられた。また、新宿御苑や代々木公園といった開かれたパブリックスペースもアジア・オセアニア地域の都市としては多いことも評価材料となった。

 Bランクは18都市――9位:トロント、10位:ベルリン、11位:オタワ、12位:南アの都市ケープタウン、13位:マドリッド、14位:ブラジルの都市クリティバ、15位:ガーナの首都アクラ、16位:サンフランシスコ、17位:パリ、18位:ハリファックス(加)、19位:ニューヨーク、20位:モントリオール、21位:エドモントン(加)、22位:カルガリー(加)、23位:リオデジャネイロ、24位:ワシントン、25位:ソウル、26位:シドニー。

 Cランクは18都市、Dランクは4都市、Eランクはゼロ。Fランクは2都市で49位は上海、最下位の50位は天津と、中国の都市が並ぶ結果となった。天津は人口が1,278万。大気汚染が進んでいると指摘された。また再生可能エネルギー政策も低い評価だった。

 コーポレート・ナイツは専門家の知見と20年に及ぶ経験に基づき、気候変動、大気の環境、土地利用、交通、水、廃棄物、政策、順応性に関連した都市の持続可能性についての公開データを使って世界の主要都市のサステナビリティ指数ランキングを発表している。